~恋に気付くとき~


あれ?

トールちゃん…は?

あたしは、ソファーに横になり、トールちゃんがかけてくれたらしきタオルケットにくるまって寝ていたんだけど…。

見渡す限り、トールちゃんの姿がナイ。


慌てて起き上がり、ソファーから降りた。

ブニっ…って何か踏み付けた?


「いてっ……。」


声に驚くあたし。

「ひゃっ。」



「結っ…。足どけろっ。」


そう…。

あたしは、なんとソファーのすぐ下で寝ていたトールちゃんを、踏んでいた…。