「原高ならそこにありますけど」

そう言って少年は私の後ろを指さす

そこには原ケ崎高校と書いてある門があった

私辺り見回したのに気づかなかった!

「あ、ありがとうございます。あのもう1ついいですか?春日町ってどっちですかね?」

高校が分かったはいいけど

どっちから来たかを忘れてしまった

「あー春日町ならこっちですけど。迷子ですか?」

高校と真逆をさして少し笑う少年

「迷子じゃありません!道に迷っただけです!」

反論すると彼は少し笑って

「俺春日方面なんで案内しますよ」

「えっ」

意外な一言にちょっとびっくり

この人いい人なのかも

「あ、お願いします」

私は彼に甘えることにした