不本意だけど新しい土地で初めての知り合い

意地悪だったり優しかったりよく分からない彼

「あー俺こっちなんだよ。春日町はここを右に曲がったらつくよ」

いつの間にかもう家の近くまで来ていたらしい

「家まで送らなくて大丈夫迷子にならない?」

と言って笑う

やっぱりコイツ意地悪な奴だ

「家見えたんで大丈夫だよーだ!」

舌をだしてべーっとしてみる

「子供か。あーそうだ俺の連絡先教えなくていい?」

「あ、ごめんもう電池ない」

さっき確認したら電源が完全に落ちていた

彼梨仁がいなかったら家に帰れなかったのかもしれない

「んじゃはい、これ俺の連絡先。道わからなかったらいつでも連絡してんじゃ〜」

「あ、ありがとう!」

おう!と一言いって帰っていった