キーンコーン
カーンコーン…

｢美桜！｣

｢おぉ、千愛！｣

｢あの後どうだった？｣

｢え、あ、うん…｣

｢美桜？｣

｢やっほぉー！美桜！千愛！｣

｢ちょっと、笑理うるさい｣

｢何それ！酷くない？｣

｢それで？美桜？｣

｢あー、ははっ｣

｢｢？｣｣

｢えーっと……あの後ダブルデートになった｣

｢は？｣

｢え？なんで？ダブルデートって…｣

｢…あの後、先輩と遊園地に行って…
その…緒沢さんと榎本に会ってそれから…一緒にーってなっちゃって…｣

｢何それ、なんで断らなかったの？｣

｢いやー、断りたかったよ？
でも…｣

｢でも何！｣

｢っ……！……でも…先輩がダブルデートしてもいいって言ったから…
断りにくくなっちゃって…｣

｢はぁ？何それ！美桜は二人っきりでデートしたかったんでしょー！？｣

｢そ…だけど…｣

｢………ない…｣

｢え？｣

｢ありえないよ！｣

｢あー、あの…笑理？｣

｢やっぱりあいつは《ウザミユ》だぁ！｣

｢落ち着け！｣

｢何なの？あの子！自分が少し可愛いからって！むぅかぁつぅくぅ！｣

｢笑理ー？笑理！｣