タンタンタンタン
「お母さん…とお父さん?」
「座りなさい?」
「へ?あっ、うん」
え?何この空気…
めっちゃ苦しいんですけど。
「どうしたの?大事な話って」
「んっゴホンッ!!
あぁー、えっとお父さん、仕事辞めました。」
「……は?」
「お父さんね、お仕事辞めたの。」
んん?やめたの?
止めたの…、病めたの…、辞めたの…。
辞めたのっっっ!?
「いや、待って!!
それってどう言う意味!?」
「あら?わからないの?」
「いやいや、辞めたのってリストラ!?
まさか、私、大学行こうとか思ってたのに…!!
高校中退しなきゃなの!?
一生逃げて暮らさなきゃ…」
絶賛妄想中☆
「待て!!
それが大丈夫なんだよ」
「は?
それってどう言う意味なの!?」
「ほら、お兄ちゃんも家を出て、仕事して家も余裕が出来たから…」
「?」
『下宿始めようと思います!!』
ニコニコニコー☆
「はぁぁぁぁぁああ!?」
「うるさいわねー。
ほら、うち、無駄に広いでしょう?
だから、下宿始めようかなぁーって」
「なんでそんな急なこと言うの!?」
「あ、ちなみに来週から」
「ちょっとお父さん!!」
「いいじゃないか、賑やかになるぞ!
この家も!」
「そういう場合じゃないでしょうが!!」


