ジャーーー…
ザッザッ
「あ、榎本…おかえり」
「お前、先輩と喧嘩してんの?」
「…別に…。
私が悪いから。」
「喧嘩の原因、俺だろ?」
「…。何言ってんの?あんたのせいじゃないってば。
それより、着信。」
「え?あ、あぁ」
プルルル…
「はい」
『連君?みゆだよ!!』
「どうしたの?」
聞こえる…。
あいつと、美由ちゃんが会話してる声
「そっか…。うん!!
じゃあ、来週な!!忘れんなよ。」
『忘れるわけないでしょぉー!!
じゃあねー!!』
プッ…
なんで?
さっきより胸がざわざわしてる。
あぁ…またか。
嫉妬だ…。
「ごめん、電話…。」
「いいよ…じゃあ私、部屋に戻るね」
「いや、待って!!
まだ話終わってない!!」
「なんでっ?
なんで家族でもない赤の他人から私の恋愛に首突っ込まれなきゃいけないの!?
余計なお世話なんだよ!!」
「美桜…!!」
バタバタバタッ


