リビングへ行くと案の定母親がいて、
父親は…仕事へ行ったのであろう、靴がなかった。

「…はよ」

無愛想に僕は挨拶をしたが親は総無視、まるで僕を空気のように扱う。
それにはもう慣れてしまったが、やはりメンタルは削れる。
それを顔に出さず、冷蔵庫からお茶を出し、一杯飲んで
部屋へ戻る。
周りの子にはおかしいと言われるが、僕はこれが日常だから
普通というものがわからなかった。
一人称も女でありながら僕。体型もどちらかといえば太い。
性格は、真っ黒く、二重人格のような者。
確かに、僕自身が変なことはわかった、
だが、家族構成が変なのは良く分からない。
忌み子への扱いには適しているのではないだろうか。