そして私達は裏庭に来た。

「引っ張ってゴメン」


と謝りながら手を離す隆斗。


「あ、ううん…」

隆斗に掴まれていた手首が
ドクドクする。


「「…………。」」


な、なにこの沈黙…。

もうこのまま言っちゃうべき?

いやでもいきなりってのもなぁ…

先に謝るべき?

どうしよう…。

私がいろいろ考えていると

「…ぷっ。くくくくっ」

「え!?」

隆斗がいきなり笑い出した。

「な、なに笑ってるの??」

「だってお前、すんげぇ顔してたから。
くくくくっ。」

まだ笑ってる。

ってか私そんなひどい顔してたの!?

は、恥ずかしい…。

「…で?話ってなんなの??」


うわぁ!イキナリきましたか…。

最後なんだから
はっきり笑顔で言おう。


「えっと…この前はごめんなさい。
意地っ張りでごめんね?
あ、あと…
私ね、隆斗の事が好き。
ずっと好きだったんだ。
振られるって分かってるけど
どうしてもこの気持ちは伝えたかったの。
はっきりと私を振って欲しい。

隆斗、私と付き合ってください。」


よし、笑顔で言えた。
なんだか悲しくなって
泣きそうになったからすぐに下を向いた。


「…お前、バカじゃねぇの?」

「ばっバカ!?」

バカのとはなんですか!
バカのとは!!!