ーーーーーーーーーー。 「ーー卒業生が退場します。」 たーたたたーたーたー… 吹奏楽部の子達が 威風堂々を演奏しながら 見送ってくれている。 「うっ…ひっくっうぅぅ…」 「もう望奈!いつまで泣いてるのよ!!」 「だってぇ…ひっくっ。」 呆れた顔をしながら私に言う。 「佐倉に告白するんでしょ?」 ビクッ! 隆斗と名前を聞くだけで 反応してしまう。 気付けば泣きやんでる私。 「ほら、行ってきなよ。 ここで私待ってるから。」 「うん…わかった! 行ってくるね!」