卒業~大好きな君へ~

荷物をとって真栞と廊下に出ると
ちょうど隆斗も出てきた。

「あ、隆斗!
真栞オッケーだって!」

私が隆斗の元へ走りながら言った。

「ああ。それと望奈、
悪いけどこいつもいいか?」

隆斗が指を隣の男子の方に向けた。


「うぃっす!
望奈ちゃん、久々だね。」


「えっと…本庄(ほんじょう)くん?」

たしか隆斗と仲良かったよね…

「海(かい)でいいよ!」

「じゃあ海くんで!
えっと、この子は私の親友の真栞だよ!」

私は真栞を海くんに紹介した。