私の愛した人は幽霊でした。

「弥生ちゃん?どうしたの〜?」

「あっ、ううん。なんでもない…あれ?さっきの男の子は?」

「あぁ〜弥生ちゃんがね〜ほけ〜ってしてる間にどっか行っちゃったよ〜」

どうやら、私が思考してる間に終わっていたらしい。

「で?」

「うん〜?告白は断ったよ〜好みじゃないし〜」

(贅沢なやつめ)

「そっ。てか、紫苑歩きたいんだけど?」

「どうぞ〜」

「どうぞ、じゃなくて!!歩きづらいの」

「ん〜そっか〜それじゃあ仕方ないね〜。ん。オッケ〜よし行こっか?」

「まてまてまって。なんで手繋いでんの!?」

ナチュラルすぎてスルーしかけたけど、今

紫苑は抱きつくのをやめて私の手を握って

いる。ちょっと恥ずかしい…

「え〜?なんでって言われても繋ぎたいからだよ~」

(話が通じない…)

何を言っても無駄だと悟った私は放っておくことにした。

「ふふ、弥生ちゃんと散歩〜」

こっそり紫苑を盗み見た私の目には花が咲いたような笑顔があった。