「───遅くなってごめんね…」




そう言いながら、安堂くんの部屋のドアを開けて、思わずはっとした。




だって、ベッドに横たわっている安堂くんが、ハァハァ…と苦しそうに顔を歪めていたから。




「安堂くん!? 大丈夫っ!?」




駆け寄って、おでこに手を当てる。




……熱いっ。




安堂くん、やっぱり熱あったんだ。




それなのにさっきまで、何もないように振る舞ってくれてたんだ、きっと……。




どうしよう、すごく苦しそうだよ……っ。