【完】好きになれよ、俺のこと。



安堂くんの部屋を出て、急いで電話に出る。




「もしもし?」




《もう! 陽向ったら何してるの?

買い物に付き合うって言ってたから、待ってたのよ?》




あっ、いけない!


お母さんと一緒に買い物に行く約束してたんだった…!




「ごめんね、今日は行けない…!」




《なんで? お友達と遊んでるの?》




「…うん、まぁ!」




正確に言うと、遊んでるわけじゃないけど、説明したら長くなりそうだから、適当にごまかしちゃう。




ごめんなさい、お母さん…!




《まぁ、それならいいけど……。

遅くならないで帰ってくるのよ?》




「はーい!」




そう返事をすると、電話が切れた。