【完】好きになれよ、俺のこと。



保健室には先生がいなくて、真っ白な空間に、私達2人きりになる。




「大丈夫? 身体冷えてない?」




「大丈夫だってー。

ひなちゃんは相変わらず心配性だなぁ」




保健室にあった真っ白なタオルを渡すと、ベッドに腰掛けた安堂くんはそう言って笑った。




「ひなちゃんは? 濡れなかった?」




「私は全然…!

安堂くんが守ってくれたから」




私もベッドの近くに置いてあった椅子に腰を落ち着かせ、ぶんぶんと首を振った。