【完】好きになれよ、俺のこと。



だけどね、涙が止まらないのは、怖かったからじゃないよ。




安堂くんが私を庇ってくれたからだよ……。




助けてって、そう願ったら本当に来てくれたんだもん……。




だけど、私を庇ったせいで、安堂くんがびしょ濡れになっちゃった……。




「助けてくれてありがとう……。

でもごめんね、私のせいで安堂くんをびしょ濡れに……」




「ひなちゃんが濡れなかったら、それでいいんだよ。

それに、ひなちゃんが謝ることじゃねぇよ。

怖い目に遭わせちゃって、ごめんな」




「安堂くん……」




安堂くんが優しい微笑みを浮かべる。




まるで、安心させてくれてるみたいに……。