【完】好きになれよ、俺のこと。



「私が中学を卒業するまでは、いくらでも遊んでくれたのに……っ」




キッと睨みつけるように私に近づき、耳元で囁く。




「あなたは叶翔のことを誤解してるのよ。

恋愛を遊びとしか思ってないから、特定の彼女は作らないし、彼氏がいる女とでも簡単に遊ぶような、軽ーい男だったのよ?」




フンと鼻で笑う先輩。




私は思わずぐっと拳を握り締めていた。




確かに昔の安堂くんのことは、知らない。




だけど……


先輩の言葉が引っかかるの。




「あ、安堂くんのこと、悪く言わないでください……っ」




だって、私が知ってる安堂くんは、先輩が言うような〝軽い男〟なんかじゃないもの。




「は?」




とっても怖いけど、私は精一杯の声を張り上げた。




「さっきの先輩の言葉、取り消してください…!」