【完】好きになれよ、俺のこと。



病院に行く途中、陽向の好きなピンク色の花でまとめられた花束を買った。




◯△病院にも辿り着き、陽向の元へと思ったら、そこでやっと部屋番号を知らないことに気づいた。




エントランスの真ん中で、相変わらず計画性のなさすぎる自分に呆れて立ち尽くす。




……でも、しょうがねぇよな。




こうなったら、片っ端から名前のプレートを探すしかない。




俺は花束をしっかりと握りしめ、入院病棟へと向かった。




3階に上がり、陽向の病室を探し始めたその時。




廊下の向こうに、見たことのある人影を見つけた。




『あっ……』




こちらに歩いてくる、その子は間違いなく陽向だ。




良かった、元気そうだ……。