『え? あ、はい……。
あの、どちら様ですか?』
《陽向の母親です》
『え……? おばさん……?』
《陽向、そっちに行く途中で事故に遭ってしまって、しばらく◯△病院に入院することになったの……》
『え……?』
頭をドカンと殴られたような衝撃。
心臓が不協和音を奏でて暴れ出し
息苦しくなる。
陽向が事故? 嘘だろ……?
『陽向は?
陽向は無事なんですか!?』
《あ、あぁ、事故と言っても、陽向は元気なの。
そう。 大丈夫だから》
おばさんは焦っているのか、早口でそう言った。
自分に言い聞かせるように。


