【完】好きになれよ、俺のこと。



2人で歩く、帰り道。




隣を誰かが歩いてるって、新鮮でドキドキするなぁ……。




ちらりと横に視線を向けると、安堂くんのキャラメル色の綺麗な髪の間から、耳が見えた。




そして、夕日に反射したのか、キラリと赤い何かが光った。




「安堂くん、ピアスしてるの?」




私の言葉に、安堂くんが耳を触る。




「このピアス……?

……これ、中学の時プレゼントで貰ったんだけど、イヤリングとピアス間違えたらしくてさ。

でも貰ったことが嬉しかったから、穴開けたんだよね」




照れたように安堂くんが笑った。




その表情で分かるよ。




……大切な人から貰った宝物なんだね、きっと。




だって、表情がとっても優しくなったもの……。