保健室を出る時に振り返った陽向は、今にも泣きそうな顔を浮かべていて───……。 保健室には、立ちすくんだ俺ひとり。 ……なんで。 なんでこんなにむかつくんだよ……。 心の奥が、ジリジリと焼けるような感覚がした。 『……っくそ』 俺は、この気持ちの正体なんか考えるよりも早く、気づけば走りだしていた。 そして、前方を歩くふたりに追いつくと 俺は陽向の手に回った委員長の手を退け、陽向の手首を掴んだ。 『…待てよ、俺が送る』