【完】好きになれよ、俺のこと。



委員長は俺のことなんか視界には入ってないとでもいうように、ずかずかとベッドのところまでやって来て、




『陽向ちゃん、俺荷物持ってきたんだ。

だから家まで送るよ』




図々しくも陽向の手を握った。




『え? でも……』




委員長に手を引かれベッドから出た陽向は、戸惑って困った表情を浮かべて、助けを求めるようにちらりと俺を見る。




しかし、その視線を遮るように委員長は陽向の手を引いた。




『さっ、行こうか』




『い、委員長、私っ……』




委員長は、何か言おうとしている陽向の声に耳も傾けず、手を引いたまま保健室を出た。