─────…… ───…… スースーと、穏やかな寝息を立てて、陽向は保健室のベッドに横たわっている。 『まぁ、寝不足だろうねー』 保健室の自称マドンナである桜ちゃんが、陽向を見下ろしながら言う。 『寝不足っすか』 『まぁ、大丈夫でしょ。 普段は女子に優しくなんかしない君が、抱きかかえてくれたなんて知ったら、喜ぶでしょうし』 桜ちゃんは、なかなか鋭い。 いつも核心を突いてくる。 ……そうだ。 周りから見れば、女子に優しくしてるって見えるかもしれない。 でも違うんだ。 ただ遊んでるだけ。