「ん? なぁに?」 「ちょっとだけ、目つむってて?」 「え? あ、うん、分かった」 言われるままに、目を瞑る私。 いきなりどうしたんだろ? 目を瞑っていると、叶翔が手にぎゅっと指を絡めてきた。 え? 手を繋ぎたかったのかな? 「目、開けていーよ」 叶翔にそう言われて目を開き、触れられた手に目をやると、 「……っ」 私は思わず目を見開いた。