【完】好きになれよ、俺のこと。



「へ……?」




隙……?


隙あったかな?




友達ができて、浮かれてたからかな?




だとしたら、気を引き締めて生活しなきゃ……!




「これからは気を抜かないように頑張るよ!!」





「……うん。

なんかぜってぇ意味履き違えてるけど、ま、いいや。

ひなちゃんだしな」




そう言って安堂くんは眉を下げて笑い、くしゃっと私の頭を撫でた。




なんかよく分からないけど、安堂くんが笑ってくれたからいいや!




それに、頭を撫でられると……なぜかドキドキして嬉しいから。




「えへへ」




「さ、行くか。 デート!」




「デ、デ、デート……!?」




お友達だから遊びに行くだけなのに、デートって響きは恥ずかしいですっ、安堂くん!