安堂くんに……もしものことが起こったら……。 笑いかけてくれることも 優しい声で話しかけてくれることも 甘い言葉でドキドキさせてくれることも もう…… もう、なくなってしまうの……? そんなの…… 「いや、いやだよ……安堂くん……っ」 『ひなちゃん』 そう呼ぶ安堂くんの笑顔が、脳裏をよぎる。 これは……悪い夢ですか……? ねぇ、神様。 お願い…… お願いだから、安堂くんを連れていかないでください───……。