【完】好きになれよ、俺のこと。



目の前を、たくさんの幸せそうなカップル達が横切る。




誰かがこっちに歩いてくるのが見えると、バッと身体が反応するけど、どれもみんな人違い……。




待つ時間に比例するかのように、不安も大きくなってきて。




広場の木の真ん前にある大きな時計が、5時を知らせた。




約束の、時間。




───安堂くん、来ないのかもしれない……。




当たり前だよね。




関わりたくないなんて言って


それで今度は会いたいなんて


虫が良すぎるもの。




でも……柊くんと約束したのになぁ……。




気持ちを伝えるって……。