そしてついに、安堂くんの誕生日がやってきた。
放課後、来てくれるかな……。
授業中も、そのことしか考えられなくて、全くもって先生の話に集中できなかった。
ソワソワしながら、ついに迎えた放課後。
私は気持ちが休まらないまま、約束の広場にやってきた。
この広場のシンボルでもある、大きな木の下に立ち、そっとスクールバッグを広げてみる。
安堂くんは前に、誕生日プレゼントは名前を呼んでくれればいいって言ってたけど、それじゃ申し訳ない気がして、一応プレゼントは持ってきた。
買ったのは、マフラー。
白くてモコモコで、安堂くんにすごく似合いそうだから。
来てくれるかな……。
安堂くん……。


