【完】好きになれよ、俺のこと。



気づけば、ぽろぽろと涙が頬を伝った。




だってね、私がピンクとうさぎが好きって知ってるの、安堂くんだけなんだよ……。




もしかして……


不審者が出てるって聞いたから、私の為に買ってきてくれたの……?




ねぇ……安堂くん……っ。




なんで……?




切なくて、嬉しくて、ただただ胸がいっぱいで。


私は防犯ブザーを胸に抱きしめた。




そう……。




安堂くんが幸せなら、私はそれでいい。




のに……。




「ふっ……うぅっ……」




ズルズルと身体の力が抜けて、私は思わず下駄箱の前に座り込んだ。




こんなことされたら、私は……っ。




私はどうしたらいい……っ?




安堂くんに幸せになってほしいのに


だけど、離れるのがすごく悲しくて


もうどうしたらいいか、分からないよ…っ。