「それほんと?」 「うん……。 私……安堂くんが分からないんだ。 彼女さんがいるのに、なんで優しくしてくれてたんだろう……」 私と仲良くなったところで、良いことなんてないのに……。 「そっか……」 なっちゃんの声が青空に吸い込まれていき、静寂が屋上を覆った。 考えれば考えるほど、分からなくなる。 安堂くんがくれたドキドキしちゃうような言葉も、楽しい思い出も、全部嘘だったのかな……。