「陽向ー! 陽向ー?」 「……っ」 突然名前を呼ばれ、はっと我に返る。 「なっちゃん……」 顔を上げると、なっちゃんが不思議そうな表情を浮かべて、私の席の前に立っていた。 なっちゃんの背後には、今さっきまで話していたはずの先生の姿はどこにも見当たらなくて。 あ、いつの間にかHR終わってる……。 そんなにぼーっとしてたんだ、私……。 「陽向、大丈夫? ちょっと変じゃない?」 核心を突くなっちゃんの言葉に、思わず私は俯いた。