「……んっ……」 唇に突然触れた熱に、私は思わず目を見開く。 え……っ? キス……? どうして……? なんで、キスするの……っ? 安堂くんの行動の訳が分からなくて、頭が真っ白になる。 だけど、そんな私なんかお構いなしに、安堂くんは何度も唇を重ねてくる。 や、やだ……っ。 我慢していた涙が、頬を伝った。 苦しい……っ。