その時、不意に携帯が鳴った。
誰だろう……?
重い気持ちのまま、ポケットから取り出しディスプレイを見ると、お母さんからのLINEが着ていた。
《体調はあの後大丈夫?
早く帰って来なさい》
お母さん……。
きっと心配してるよね……。
それでなくても、今朝頭痛があったから余計心配してるんだ。
ゴシゴシと制服の袖で涙を拭う。
帰らなきゃ……。
いつまでもここにはいられない。
パンパンと頬を叩き、気合を入れ直す。
大丈夫。
今は安堂くんのことは、考えないようにしよう……。
そう思って立ち上がった時、背後から声が掛かった。
その声は多分、今一番聞きたくなかった声……。


