【完】好きになれよ、俺のこと。



「じゃあ、ひなちゃんが食べさせて?」




「うん! …って、ええっ?」




頷きかけて、私は驚きすぎて思わず大声を出しちゃった。




「た、食べさせるの? 私が!?」




「そ。

ほら、あーん」




あたふたする私を他所に、安堂くんは目を閉じて口を開く。




わ…綺麗な顔……


って、そうじゃなくて!




緊張するけど、食べてほしいって言ったのは私の方だし……。




私は意を決して、コーヒーゼリーを一口掬う。




プルンとスプーンの上で、コーヒーゼリーが揺れた。




て、手が震える……っ。




やっとの思いでスプーンが安堂くんの口に届き、そしてそのまま口の中へと吸い込まれて行く。




き、き、き、緊張したぁ〜!