【完】好きになれよ、俺のこと。



え……っ。




よく聞き慣れた、1番聞きたかった声が、窓の外から聞こえた。




慌てて後ろを振り向くと、開けた窓の外から安堂くんが窓枠に肘を置いて、こっちを見て笑っていた。




うそ……。


安堂くんだ……っ。




今日はもう会えないって思ってたのに、安堂くんが来てくれた……っ。




「やっと見つけた。

ひなちゃんのこと、すっげぇ探し回った。

でもまさか教室にいるとはなー」




「探してくれてたの……?」




「ん。 会いたかったから」




そう言って、安堂くんが微笑む。




ねぇ…どうしよう。




嬉しくて嬉しくて、胸が押し潰されてしまいそうだよ。




「カフェ、来られなくてごめんね?」




私はふるふると首を振った。




だって、今来てくれた。




それだけで、こんなにも幸せなのに。