【完】好きになれよ、俺のこと。



「ま、頑張りな!

この後は後夜祭もあることだし!」




そう言って、窓に目を向けたなっちゃんが、あっと声を上げた。




「早速後夜祭始まってるじゃん!」




「ほんとだ!」




校庭には続々と生徒達が集まっていて、流れる音楽に合わせて、みんなフォークダンスを踊っている。




「陽向、行こ!」




「あ、私はいいや…」




「え? なんで?」




なっちゃんが目を丸くする。




「んーと、花火嫌いなんだぁ」




「そうだったの!?

花火嫌いなんて、珍しいね」




「そうなの。

私は教室にいるから、なっちゃんは行ってきて大丈夫!」




「分かった。

じゃあ、気をつけてね!」




そう言って、なっちゃんは私に手を振ると、昇降口に向かって行った。