【完】好きになれよ、俺のこと。



誰もいない校舎裏まで来たところで、狐さんが立ち止まり、私も走る足を止めた。




はぁはぁと、乱れた呼吸を整えていると、狐さんが振り返った。




「いきなり、連れ出したりしてごめん。

それじゃ」




くるっとまた背を向け、歩き出そうとした狐さん。




い、行かないで…っ。




バシッ……




その手首を、気づけば私は掴んでいた。




「…待って……、

安堂くん……!」