【完】好きになれよ、俺のこと。



体育館の人だかりの中を、手を引かれて走る。




ざわめく体育館を抜け出し、私達は走り続けた。




なんで……来てくれたの?




なんで……いつもこのタイミングなの?




なんで……あなたなの?




私の手を引いて走る、狐さんの後ろ姿に、声にならない心の声を投げかける。






そうして、いつの間にか気づいてしまったの。




自分の気持ちに───。