【完】好きになれよ、俺のこと。



人違いかと思った。


同じ名前の人なんじゃないかって。




だけど、壇上の上の柊くんの視線は、真っ直ぐに私へと向けられていて。




周りの人達もざわつきだし、私の周りにぽっかりと丸い空間ができた。




今起きている状況を悟ったのと同時に、ドキドキと暴れ出す鼓動。




《びっくりさせちゃってごめんね。

ずっと好きだって言ってたのは、陽向ちゃんのことだったんだよ。

最初は一目惚れだったけど、どんどん好きになっていった》




……うそ。




柊くんが私のことを……?




全然、気づかなかった……。