【完】好きになれよ、俺のこと。



だけど……




「すっごい人ー!」




安堂くんのクラスの前の廊下に人だかりができている。




しかも、女の子達ばかり。




これじゃあ、安堂くんのクラスに入れそうにないなぁ。




「何かやってるのかなぁ。

近づいてみる?」




人ごみをかきわけながら前へと進むと、ざわざわと騒がしく声が飛び交う中、聞き慣れた声が耳に届いてきた。




「お姉ちゃんかわいいねー。

俺と遊ばない?」




…え……?




顔をあげると、少し離れたところに見えた安堂くんの姿。




安堂くんは女の子の肩を抱き、微笑みかけている。




他の女の子達も、安堂くんの首に手を回したり、腕を組んでいて……。




何、これ……。