ときどきとげ。

色々と手続きも済ませて・・・


いざ。


先生:【緊張するかもしれないけれど、安心して。いいクラスだよ。】


くるみ:【…そうですか。】


…いいクラスかなんて、見てみなくちゃわからないじゃん。


?:【あ!先生っ!】


先生:【あぁ、早川。どうした?】


早川?:【探してたんですよ、ホームルーム始まらないから!】


先生:【すまんすまん、今向かおうとしていた所だよ。】


…この人は誰だろう。


背が高くて少し細い、黒髪。


早川:【よろしくお願いしますよー。】


…早川って言う名前なのかな。


先生:【あ、早川!今日からクラスに転校してきた吉田くるみさんだ、先にクラスに案内してくれないか?】


…え。


早川:【・・・えぇ、構いませんよ】


……先に1人でクラスに?!


……。


先生:【じゃあ、頼んだぞ。】


くるみ:【…え、あの。】


早川:【吉田さん、行くよ。】


くるみ:【へ?】


そう言って廊下を歩き始める早川。


え、ちょっと。


・・・。

・・・・。

・・・・・。


無言。


隣には早川と言う男子。


・・何なんだろ、この状況。


早川:【ねぇ、吉田さん?】


くるみ:【はい?】


ジッと見つめられている。


・・・え、何かしましたか。


早川:【僕の名前は、早川塁斗(はやかわるいと)よろしくね。】


くるみ:【ぁ、よ、吉田くるみです。よろしくお願いします!】


早川くんは、少し微笑んだ。



……早川……塁斗くんか。