「どうかな?藍咲っ」




気づいたら話しかけてた自分に驚いた。



あ…耳真っ赤。



違くなかったみたい。



わかりやすすぎ笑。



けどそういうとこに惚れたのかな。


なんて。




『なに無視?感じワル。』




『翔、なんでぼっち女?』




女子たちがクスクス笑う。




「あのさ…。」




いいかけた言葉を遮るように彼女が立ち上がる。




「百河くん、どんなに努力したって報われなかったらイミないよね。」




「それってどういう意m…




「私に話しかけないで。迷惑だから。」




めい…わく…。



さっきまで茹でだこみたいに真っ赤だったのに…?



力強く握られた小さな手が目にはいった。



あぁ、なんだ。



そういうことか。




「…わかった。ごめんね。迷惑かけて…






…なんていうと思った?だったらなんでそんなカオしてんの。可愛い顔が台無しだぞ!」




やっと気づいた。




俺が変わってもイミないんだ。




だったら答えは1つだ。






「俺がお前を変えてやるよ。」