君しかいない


「ゴホッッッ」

「えええ!?大丈夫!?」

ペットボトルの水が口から出そうになった。危ない。

「うーーん。

普通。いたって普通。」

「そっかー。

なんかこう、進展できるキッカケみたいなものがあればいいのにね〜」


こんな私でも、一応好きな人がいる。

藍沢 翔 あいざわ しょう


高2になって初めて同じクラスになって、

最初は

''お、学年一のイケメンくんじゃん''

って思うくらいで、
全然興味なんてなかった。
むしろ、私は頭はいい方だから
いつも学年でもトップに入る成績だった。だけど、どんなに頑張っても絶対1位にはなれない。

どんな奴が1位を取ってるのか...
みつけだしてやる!!

って思ってたら、まさかのコイツかよ。
っていうオチで、好きになる以前に

負けず嫌いな私にとっては

叩き潰してくれるわー!!!!

な、相手だった。

勝手に闘志燃やしてた。

そして

コイツのこと分析して分析して
負けないように頑張って、

念願の1位を...♡♡

なーんて思ってたんだけど。