君しかいない


肩に先生が頭を乗せてるから、顔のすぐ横に先生の顔がある。

髪の毛、ふわふわだなあ。


撫でたくなるタイプの髪の毛。

って、私は何考えてるんだ。






「誰よりも大人っぽいくって

綺麗だった優に、最初から

目が離せなかった。」



先生は、そんなことを私に言って、
いったいどうしたいんだろう。


私と付き合いたいわけ?
いやいや、もし私が先生を好きだったとしてもそれはマズイでしょ。


「私、確かに彼氏はいないって言ったけど、

好きな人はいるんです。」

「知ってる。」

「え?じゃあなん...


「藍沢と付き合ってないって言ってる時の優、すごい切ない声で、悲しい顔だったから。


でもそんなんみてたら俺...もう」


「でも先生は先生だから...」


「わかってるよ。

ただ気持ちを伝えただけだから、

優はなにもしなくていい。」

その瞬間、先生がパッと身体を離した


「こんなことしてごめん、

俺ダメだわ...


今日のことも、忘れてくれていいから、
全然。

じゃあ俺行くわ。
お大事にな。」


先生が言っちゃう、
もうひとつ、言わないといけないことがある




「ま、まって!先生!」


「ん?」


「ありがとう。

私、すごく嬉しかった。」