「優先輩!!!
好きです、付き合ってください!!」


「あーごめんね、ほんとに。
私君のことよく知らないし...」

うん。本当に知らない。
悪いけど、知ってたとしても付き合わないと思う。

「それでもいいんです!
付き合ってから、それから
お互いを知っていけば.....」


うわやばい。
ほんとに無理なんだけど。
価値観全てが合わないんだろうな、
この人とは。

「気持ちは嬉しいんだけど。ごめん。」


「そんな...どうしたら俺のこと好きになってくれるんですか?
なんだってしますから!!」

ああ、今回はすごくダルいな。
ほんとにしつこい。苦手なタイプ。


「あのね、」

もう無理、限界。
これでも結構抑えてた方だと思う。

「君のこと、」


これだから、毒舌だとかいわれるんだろう。


「はっきりいって、全然タイプじゃないわけ。わかる?」


直す努力はしてるつもり。

直ってないかもしれないけど。


私だって、誰かを傷つけるのは好きじゃないし。

「....はい?い、いま、なんて?」



だからさぁ、
いい加減わかってほしい。


「君を知ったとしても、付き合わない。
仲良くなんてなれないよ。
何したって無駄だから。

君のことが、苦手なの。
だからお願い、諦めて。」



「え.....」

言葉を失ったその子は、
おそらく後輩。

まだ幼さがある気がする。
女の子みたいな見た目で、
すごく、わがままなおぼっちゃんのイメージ。

それに、オタクっぽい。

無理だなあ、不健康な真っ白い肌。
むしろ、青いし。目の下なんてクマがすごい。

夜までゲームとかしてそう。

スポーツとか、しないのかな。