あれは、何年前のことだっただろう。
青春を謳歌し、恋をすることの歓びに満ちていた頃。
あの頃は、何もかもが煌めいて見えていた。見るものすべてに新鮮な驚きが溢れていた。

その頃、抱いていた淡い恋心を、今どこに。置いてきたのだろう。
大人になって、忘れてしまうものならば、純粋無垢な少女はどこへ消えてしまったのだろう。

季節は巡り逝き過ぎ、今わたしはー。
わたしは、何を持って生きているのだろう。