Sea tree cherry



帰りがけ、上着を着ながら優くんが私に声をかけてくれた。

「俺らは明日も来るけど、藍はどうする?」

「私も行く!」


即答した。
だって、海桜に会いたかった。
一緒にいたかった。



「俺そこの自販機いるから愛彩ちゃんも早く来いよー」

私が上着を着るのに戸惑ってもたもたしていると、いっくんが先に病室を出て行ってしまった。


「優、藍のことちゃんと送って行ってあげてね。」

「海桜!そんなっ、優くんに悪いよ!」

「大丈夫だよ、帰り道だから」


私に気を使わせないように優くんは優しく笑った。

「ありがとう」

「いえいえ、俺も自販機んとこいるから藍早くおいでね」


そういって優くんも出てってしまった。