それから、私はよく海桜と会うようになった。
彼女は同い年なのに、何処か私よりも大人びていた。
私達はよく一緒にお昼ご飯を食べた。
両親にあまり好かれていなかった私は、妹とお母さんの隣で食べるのは何となく気が進まなかったのだ。
何故か彼女はいつも飲み物だけだったけど、私は彼女のおかげで一人でたべることはなくなった。
暫くして、妹が退院した。
海桜と会えなくなるのは残念だったけど、妹の病気が治ったのは素直に嬉しかった。
そのあとも、海桜とは細目に連絡を取っていた。
でも、それから2年。
私と海桜が会うことはなかった…。

