十日目の判決 -完-






何を、話そう。


私は結希と椎名から視線を外して口を開く。



「…木村が私に相談したのは、結希と椎名が一緒に居るところを見たからじゃない」


妖怪スピーカーは仲良しこよし〜なんて言って解決したような顔してたけど、解決してないことが残ってる。


「どういうことなの?」


私は結希の表情を見ていないから結希の考えは読めない。


「木村が私に相談したのは先週だ。木村が2人を見たのは5月より前、」


その時、不安になっていたら
何故、妖怪スピーカーはすぐ私に相談しなかった?

おかしいだろう。
5月前の事を今更、明かしたかったわけじゃないだろ。


結希と椎名、考えろ。


私は暗くなっていく外を感じながら
さらに口を動かす。


「木村は、結希の様子が

…おかしかったから、私に相談したんだ。」



わかるか。この意味。



結希の様子が何故、おかしかったのか





それはまだ、解決してない。