十日目の判決 -完-






椎名の長い髪が揺れた。


土曜日、結希と遊んだ時。
私は髪を下ろした姿の結希を見た。


そして思ったんだ。


やっぱりだって。


綺麗に揺れる黒髪は見間違いなんかじゃなかった。




その時は、髪を結んだ結希の姿しか知らなかったけど確実にそのひまわりのようなはにかみ笑顔は遠くからでも分かってしまうんだ。



「…あたしと椎名くんは本当のことしか言ってないよ?あたしと椎名くんが居る所を見た時、おかしなところなかったでしょ?」



結希は眉を下げて、私の表情を伺うように言った。







私は見ていた。


妖怪スピーカーが言うよりも前に、




私は結希と椎名が一緒に居た事を知っていた。






2人を見たのは妖怪スピーカーだけではないのだ。



私も以前に2人の姿を見ていた。