十日目の判決 -完-







結希と椎名が作り上げたパズルは、


静かに崩れ…もう完成する事はない。




「いの、」


今まで口を開かなかった椎名が私の名前を呼んだ。


…私は椎名の方を、椎名の表情を見れない。


何か、自分でも分からないモノが溢れ出るような気がして…見ることが出来ない。


私は椎名のほうを見ることなく口を開く。

「なに」

「待って、椎名くん。…あたしが話す。ちゃんと全部…あたしが話す。」


結希の声には力は感じれなかった。

しっかりと声は発しているが、弱々しい声。



結希はふわふわと、危なっかしそうな雰囲気をまとっているけど根っこはしっかりしいる。


この状況に一番、押し潰されそうで泣き出しそうなのは私だ。

結希ではなく、



私がおびえている。おかしいだろ。